50代女性 線維筋痛症(1)肘の痛みと屈曲拘縮

線維筋痛症と診断された50代女性。コロナワクチン接種後の左腕の痛みをかばう様に添えていた右肘が腫れて痛みと共に肘の屈曲拘縮を起こしたと来院されている。

右肘は外側に痛みと腫脹・発赤がみられる炎症所見が伺える状態であった。

屈曲100°程度でそれ以上は伸びない状態から肘に触れずに完全伸展まで改善された症例である。

患者さん情報

50代女性 4年ほど前に線維筋痛症と診断
当初は朝のこわばりが気になり、そのうち下肢の痛みが強くなった。
当時は歩き回る仕事であったが、仕事に支障をきたす程に痛みが強くなった。
現在は、両肩、肘、手指、股関節、膝関節、踵の痛みが日によって移動するように痛みを覚える。
肩は腕を上げるのが辛いためステロイドの注射を1,2ヶ月に1回のペースで打っている。
来院4日前にコロナワクチン接種を受けた所、2日後に反対の肘が痛み出し、腫れて伸ばせなくなってしまった。
当日は安静時の痛みは気にならない程度であったが、運動時痛は強く伸展できない状況であった。

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