50代女性 線維筋痛症(2)

症例:50代女性 線維筋痛症(1)肘の痛みと屈曲拘縮と同じ方である。

4年前に線維筋痛症と診断された50代女性。
日によって痛い部位が異なり、様々な治療を試してきたがハッキリとした効果を実感できず、遠絡療法に至る。

発症当初は朝のこわばりか強く出るようになり、次に下半身の痛みを覚えるようになる。
リウマチの検査は陰性で、血液検査も炎症の数値は低い。

整体や鍼灸治療なども受けてきたが効果を実感できず、かかりつけ医から処方される神経性疼痛に対する薬を服用し続けている状態である。
肩の痛みには定期的にステロイドの注射をしているが、段々症状が戻るのが早くなっている為不安に思っている状態である。

遠絡療法を受けた後、身体の冷えが改善され1週間ほどは調子よく過ごせたとの事だった。
治療後の3日間は特に痛みがほとんどなく心も軽やかに過ごせ次の治療が待ち遠しい状態だったとおっしゃる症例である。

患者さん情報

50代女性 4年ほど前に線維筋痛症と診断
はじめは朝のこわばりが気になり、そのうち下肢の痛みが強くなった。
当時は歩き回る仕事であったが、仕事に支障をきたす程に痛みが強くなった。
現在は、両肩、肘、手指、股関節、膝関節、踵の痛みが日によって移動するように痛みを覚える。
肩は腕を上げるのが辛いためステロイドの注射を1,2ヶ月に1回のペースで打っている。

幼少時代は親の離婚と母親の再婚を経験する。
再婚相手の男性は社会的な地位のある母親と年の離れた男性で、父親の地位を知る周辺の人たちの評価を酷くストレスに感じて幼少期を過ごす。
また実の兄が大けがをして入院したことにより、母親は傍におらず寂しい思いをして過ごす。
兄の退院後も障害を負った兄に暴力的な関係を強いられ家の中でも外でもストレスが多い時間を過ごしていた。
母親からの愛情ある関わりが記憶にないとのことであった。
20代霊感商法につかまり、新興宗教に巻き込まれる。20代後半で脱退するも精神的に異常をきたし大学病院に入院。
治療らしい治療は無く、このままではまずいと自己判断し退院して社会生活を再開する。
30代結婚と出産を経験。幼少期から身体の発達が遅く、身体の各機関が未成熟だと医師から言われる。
妊娠出産も困難で帝王切開で出産するも、出産に至るまで体調の不良は絶えなかった。
30代から50代、仕事をしながらの子育てとなる。
二人の息子を授かるも、一人目は自閉症にて大変ストレスフルな育児となる。
現在、二人の息子は社会人となり夫と二人で生活となるも、子供が自立してから全身の痛みが発症している。

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