【ENRAC医学会誌紹介症例】両下肢CRPSの一例
以前遠絡医学会誌に取り上げた症例の情報を整理して紹介している内容になります。
患者さん情報
30代 男性
【主訴】両足首から趾が触れない痛み。
【経年齢的病歴】
2歳半 小児喘息。(20歳まで続く)
13歳 屋根から転落し第3腰椎圧迫骨折で一ヶ月入院加療し治癒す。
18歳 階段から転落し腰を打撲。歩けなくなったが、ペインクリニック受診で歩行可能となる。
19歳 喘息の薬全部飲んで自殺未遂図る。
34歳 逆流性食道炎。
35歳 過敏性大腸炎。
平成23年3月11日東日本大震災の津波で家を流される。
35歳 仕事中段ボールの箱が左第5趾に落下し打撲。その後暫くして左第5趾に冷感、痺れ感、重だるさ出現。
某病院で神経伝送速度測定の為、両くるぶしの下に電極を刺された所激痛を感じる。このときはまだ歩けたが、翌日左足が触れない痛み出現し歩けなくなった。右足も左足の半分くらいの痛み出現。
受診時 両膝から下腿部の陽経が痛み、足首から下は触れない痛みで歩けない。夜間になると激痛で眠れない。
一週間前から全身けいれん起こるようになった。
【初診時状況】
両足膝から下に触れない痛みあり。
特に左足首から下。AyⅠ、AyⅡのライン。ふくらはぎは触れる。
【理学的所見】
右背部腰部に腫脹あり。
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