下位脳処方で対応できる症状~二日酔い~

二日酔いは有害物質による

肝臓で分解されるアルコールはまず毒性の強いアセトアルデヒドになり、次にアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により無害な酢酸に分解される。この工程がスムーズにいかないと、アセトアルデヒドが代謝されずに溜まり、血中濃度が高くなる。

血中濃度の上昇により、赤面・吐き気・頭痛・脈拍上昇などの症状を起こる。

従来は二日酔いの原因も溜まったアセトアルデヒドと言われていましたが、現在では血中のドーパミン・アドレナリンなどの神経伝達物質量の上昇によるとも考えられている。

アセトアルデヒドを分解するALDHの内、低濃度でも働く2型の酵素が、日本人を含むモンゴロイド人種の約半数には遺伝的に欠損しています。2型が欠損している人は少量のアルコールを飲んでも、分解機能が欠落しているのですぐに顔が赤くなり動悸がするなど脳の麻痺症状が出ます。無理に飲むのは危険です。

患者さん情報

30代男性
腰痛で定期的に通院されている方。
昨夜の深酒の影響で午前10時を過ぎても覚醒が低い状態。
会話の受け答えに切れが無い状況

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